どらっぐてーぶる
あべの安正の小部屋
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哀れみの唄。
数日前に起こった秋葉原での連続殺傷事件について少し書こうと思う。
一つ。
何故、「アキハバラ」だったのか。
一つ。
何故、自殺しなかったのか。
一つ。
容疑者の家族や親類の情報が一切出ないのは何故か。
先ずは、軽々しく事を扱う前に不幸な事件によって命を奪われた被害者の方々の冥福を祈る。
ほんの数分に間に命に奪った凶行には憤りと恐怖を隠せない。だが、情報が多くなるに連れ、自分の中に浮んだモノがある。
『こいつとオレは何が違うんだ?』
そう思い始めた。
マスコミにとり上げられた性格や趣味、使用された凶器に至るまで・・・。
多分、自分はこの容疑者に近いモノを持っているのだと思う。いや、むしろ共通する部分が確実にある。
孤立癖。2次元に興味を持つ。自衛隊や銃器・刃物に興味を持つ。勤務自体は真面目。
ヲタクだと言われる層に立ち、周囲に合わせず妥協点を見出す事をしない。
理解されない事に慣れており、むしろ同調できる存在を求める反面で他人と自分を比べてしまい、劣る部分のみに強く反発し孤立していく。
理解者が居ても、離れていく。いや・・・逃げ出すのか。
昔の自分がそうであった様に。
携帯電話のサイトに書き込みを繰り返し、実況していた節がある。
その前々からこのサイトへの書き込みを繰り返し、数日前のやり取りが発端となった可能性がある。
文面を見る限り、容疑者の人間への、特に女性への劣等感や無理解が伝わってくる。
もしちゃんとした人間関係を保ち、異性や上下年齢への対応も出来ていれば違ったのだろうが・・・。
仮に、サイトで繰り返し話し合うレベルの友人が出来たとしても、本人と顔を突き合わせて会話できるかは別。
この頃の掲示板参加者同士の「リアル世界」での交流がどうなっているか知らないが、低年齢層のプロフによる事件を見る限りでは良い様に見えない。
現実世界でマトモな人間関係を築けないからネット世界に入る。だが、そこにあるのは匿名と顔の無い文字の羅列があるだけだ。
ちゃんとした者ほど疑われ、心配する文面すら虚ろな戯言に取られる。
『心配してるから連絡して』と書く者ほど理解されず、『不細工ざまぁwwww』と平気で書き込む者ほど近しい。
「そんなにこの世が嫌いなら、目を閉じ、耳を塞いで孤独に暮らせ。それが嫌なら自分を変えろ。それが嫌なら・・・」
そう言ったキャラクターを彼は知っている筈だ。
自分が言われた側だと理解できたかは・・・解らないが。
『誰でも良かった』ならばその選択肢から自分を外したのは何故だ?
自らを始末するのに他人の力を借りないと出来ないのか。それとも、死ぬ前に一度人を殺して見たかったのか。
憎悪、絶望と刹那の狂気。誰もが持つ感情の負の面は自制できなくなれば決壊も崩壊も早い。
そして理性を失えば失う程、強く長く維持され、増幅されていく。
矛先が自らを基準に同等か弱者に向かうのは、その感情の持ち主が、自分より強い者が居る事を理解できているから。そして自分に反撃する力ある者を選り分けるだけの感覚が残る。
自殺できないのは純粋に死への恐怖だと思うが、これから生きていく道は死を選ぶより厳しく冷たい。
人を殺す事を選択した時、如何に苦痛なく自らを処分する事も考えたのでは?
その数瞬があったなら良心は残っていただろうに。
格差社会、社会的弱者、核家族化、ネット社会、幼稚な人間性構築。
社会の病巣が生み出す混沌たる見えない渦が人々を汚染していく。
哀れなる男はその混沌の渦で足掻き苦しんだのか、それとも鬱積された感情がある時溢れたのか。
今となっては知る由も無く憶測の域を出ない。
もし、誰かが相談にのってやれたら。
もし、何かの拍子に運気の流れが変わっていたら。
もし、人生において心許せる人に出会えていたら。
数限りない選択が、数限りない場面で有ったに違いない。
結果がコレならばあまりに悲しく、あまりに哀れだ。
この男に同情する訳ではないが、誰もが持つ心の闇を覗く事件だった。
明日は我が身がどちらに向かうか・・・自らはどちらを選ぶのか。
『何が違うというのだろう?』
その疑問は暫く消えそうに無い。
一つ。
何故、「アキハバラ」だったのか。
一つ。
何故、自殺しなかったのか。
一つ。
容疑者の家族や親類の情報が一切出ないのは何故か。
先ずは、軽々しく事を扱う前に不幸な事件によって命を奪われた被害者の方々の冥福を祈る。
ほんの数分に間に命に奪った凶行には憤りと恐怖を隠せない。だが、情報が多くなるに連れ、自分の中に浮んだモノがある。
『こいつとオレは何が違うんだ?』
そう思い始めた。
マスコミにとり上げられた性格や趣味、使用された凶器に至るまで・・・。
多分、自分はこの容疑者に近いモノを持っているのだと思う。いや、むしろ共通する部分が確実にある。
孤立癖。2次元に興味を持つ。自衛隊や銃器・刃物に興味を持つ。勤務自体は真面目。
ヲタクだと言われる層に立ち、周囲に合わせず妥協点を見出す事をしない。
理解されない事に慣れており、むしろ同調できる存在を求める反面で他人と自分を比べてしまい、劣る部分のみに強く反発し孤立していく。
理解者が居ても、離れていく。いや・・・逃げ出すのか。
昔の自分がそうであった様に。
携帯電話のサイトに書き込みを繰り返し、実況していた節がある。
その前々からこのサイトへの書き込みを繰り返し、数日前のやり取りが発端となった可能性がある。
文面を見る限り、容疑者の人間への、特に女性への劣等感や無理解が伝わってくる。
もしちゃんとした人間関係を保ち、異性や上下年齢への対応も出来ていれば違ったのだろうが・・・。
仮に、サイトで繰り返し話し合うレベルの友人が出来たとしても、本人と顔を突き合わせて会話できるかは別。
この頃の掲示板参加者同士の「リアル世界」での交流がどうなっているか知らないが、低年齢層のプロフによる事件を見る限りでは良い様に見えない。
現実世界でマトモな人間関係を築けないからネット世界に入る。だが、そこにあるのは匿名と顔の無い文字の羅列があるだけだ。
ちゃんとした者ほど疑われ、心配する文面すら虚ろな戯言に取られる。
『心配してるから連絡して』と書く者ほど理解されず、『不細工ざまぁwwww』と平気で書き込む者ほど近しい。
「そんなにこの世が嫌いなら、目を閉じ、耳を塞いで孤独に暮らせ。それが嫌なら自分を変えろ。それが嫌なら・・・」
そう言ったキャラクターを彼は知っている筈だ。
自分が言われた側だと理解できたかは・・・解らないが。
『誰でも良かった』ならばその選択肢から自分を外したのは何故だ?
自らを始末するのに他人の力を借りないと出来ないのか。それとも、死ぬ前に一度人を殺して見たかったのか。
憎悪、絶望と刹那の狂気。誰もが持つ感情の負の面は自制できなくなれば決壊も崩壊も早い。
そして理性を失えば失う程、強く長く維持され、増幅されていく。
矛先が自らを基準に同等か弱者に向かうのは、その感情の持ち主が、自分より強い者が居る事を理解できているから。そして自分に反撃する力ある者を選り分けるだけの感覚が残る。
自殺できないのは純粋に死への恐怖だと思うが、これから生きていく道は死を選ぶより厳しく冷たい。
人を殺す事を選択した時、如何に苦痛なく自らを処分する事も考えたのでは?
その数瞬があったなら良心は残っていただろうに。
格差社会、社会的弱者、核家族化、ネット社会、幼稚な人間性構築。
社会の病巣が生み出す混沌たる見えない渦が人々を汚染していく。
哀れなる男はその混沌の渦で足掻き苦しんだのか、それとも鬱積された感情がある時溢れたのか。
今となっては知る由も無く憶測の域を出ない。
もし、誰かが相談にのってやれたら。
もし、何かの拍子に運気の流れが変わっていたら。
もし、人生において心許せる人に出会えていたら。
数限りない選択が、数限りない場面で有ったに違いない。
結果がコレならばあまりに悲しく、あまりに哀れだ。
この男に同情する訳ではないが、誰もが持つ心の闇を覗く事件だった。
明日は我が身がどちらに向かうか・・・自らはどちらを選ぶのか。
『何が違うというのだろう?』
その疑問は暫く消えそうに無い。
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