どらっぐてーぶる
あべの安正の小部屋
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訃報。
また一人、この世を去られた人が居られる。名は「広川太一郎」。
往年のファンなら『007』の「ジェームス・ボンド」や『スタートレック』の「カーク船長」が有名だろうか。
洋画の吹き替えでは聞いた事の無い声だった筈だ。西部劇や60年代の洋画ではとりあえず出ている。
何時しかそこからアニメに来ていた人。
何と言っても『宇宙戦艦ヤマト』では主人公「古代進」の兄である「古代守」として、理想の兄としてまた男として描かれている。物語の後半ではイスカンダルの女性に助けられ、存命しているが愛する人の為に戦う。この辺りは理想の父親を投影した物か。
いずれにしろ、重要で語りかける声には優しくも重い響きが含まれる。
出てくる回数やセリフは多くは無いが、役としても立ち位置としても主役を食う位置だった。
忘れられない役の一つ。
さて、ヲタとしての「広川太一郎」はやはり『ルパンⅢ世』の試験作品「パイロットヴァージョン」だろう。
最後まで主人公『ルパンⅢ世』を決めあぐねた結果、2本の試作品が出来たのは有名。
その一人が「広川太一郎」である。
もう一人はその後『ルパンⅢ世』として国民に支持された「山田康夫」だったのは言うまでも無い。
一因としては、アニメ制作側からのオファーが「広川太一郎」に、原作者サイドの熱烈なオファーが「山田康夫」に行ったとされる噂があるが、その真偽は・・・今となっては調べようが無い。
原作者であるモンキーパンチ自身が頼み込んだ程、イメージが合ったのだろう。
しかし、実力は拮抗していたし、同じ洋画吹き替え組である以上はそれなりのギャラが付きまとう。様々な役をこなしてきた「広川太一郎」の演技も素晴らしいが、後々に「クリント・イーストウッド」の吹き替えを担当するに至った「山田康夫」の力も推して知るべしだろう。
同時に『銭型警部』も「大塚明夫」(初代ネズミ男、海原雄山)から「納屋吾朗」(沖田艦長)に変わっている。これもかなり悩んだと思われる。
この結果をどう捉えるかは個人の域を出ないが、一話まるまる「広川・ルパン」で作って欲しかったなぁ・・・。
ちなみに『ルパンⅢ世』の声は3人変わっており、現在は4代目「栗田貫一」氏であるのは周知の事実である。
では3人目は・・・?
OVAでスペシャル版として制作された『ルパンⅢ世 風魔一族の陰謀』で(カイ・シデン)「古川登志男」が3代目ルパンを演じておられるが、これもこの一作品のみとなっている。ちなみに『次元大介』に(ギレン・ザビ)「銀河万丈」が、『石川五右ェ衛門』に故人(マ・クベ)「塩沢兼人」、峰不二子に(キシリア・ザビ)『小山真美』となっている。追加、『銭型公一(警部)』に(メガトロン様もしくは星一徹)「加藤清三」が当たって居られるので、好きな人は是非チェックを。
歴代の『山田康夫』『小林清志』『井上真樹夫』『増山映子←(字を忘れた)』の後釜だと言われ、当時はファンから酷評された。今を思えば、かなり豪華だったんだが・・・。
逸れた・・・スマソ。
さて、古い話ばかりではなく、もっとお馴染みの部分を。
やはり名作と名高いスタジオジブリのテレビ作品から。『名探偵ホームズ』である。
キャラクターデザインを人ではなく犬をモチーフにした上に明るくテンポ良く、その上感動できる作風に仕上げたスタッフも凄いが、やはり存在感と演技で皆を唸らせた「広川太一郎」有ってこそだった。
何気ない会話やアドリブではないか?と思わせる軽妙にして粋な話し方は「広川太一郎」の醍醐味であった。
この作品で親子ではまった世代もあるのでは?
NHKで再放送とかすれば良いのに・・・。
世代、年代を問わず人気のある作品であり、愛されるキャラクターに命を吹き込んだ役でもあった。
未だにこの作品は大好きだ。
端々をつつけば色々と出てくる。
『銀河英雄物語』では主人公の祖父役を演じていたが、「キャプテン・ロジャー」と言う宇宙英雄とは名ばかりのダンボールに足みたいな物が生えたメカを嬉々として演じていたなぁ。
原作は同名の『宇宙英雄物語』であり、作者の「伊藤岳彦」は後々『アウトロースター 星方武侠』や『覇王大系リューナイト』そして・・・『ラムネ&40』のキャラデザを起こす人物である。
この作品はパロディ要素が強く、配役も70年代の「海外SFドラマシリーズ」からの流れで「広川太一郎」を起用するとなるに至る。この時点で往年のファン(年季の入ったヲタク)から熱烈に支持された。
「広川節」と名を変える独特のテンポとアドリブ駄じゃれでファンを魅了した事は忘れえる物では無い。
「〇〇しちゃったりなんかしてぇ~?」
「そーぉ言う事」
「ワトソン、これは事件の匂いがします」
名セリフとかではなく聞いたら忘れられないセリフ、真似できない領域は個人の持つ才能だと思う。
多くのファンを生み、それこそ忘れられない存在であった氏を心から追悼したい。
どうぞ安らかに。それと、ありがとう。
俳優・声優『広川太一郎』 享年68歳。
先に行ってる『富山敬』氏と供にヤマトの兄弟役でも再演しているだろうか。
往年のファンなら『007』の「ジェームス・ボンド」や『スタートレック』の「カーク船長」が有名だろうか。
洋画の吹き替えでは聞いた事の無い声だった筈だ。西部劇や60年代の洋画ではとりあえず出ている。
何時しかそこからアニメに来ていた人。
何と言っても『宇宙戦艦ヤマト』では主人公「古代進」の兄である「古代守」として、理想の兄としてまた男として描かれている。物語の後半ではイスカンダルの女性に助けられ、存命しているが愛する人の為に戦う。この辺りは理想の父親を投影した物か。
いずれにしろ、重要で語りかける声には優しくも重い響きが含まれる。
出てくる回数やセリフは多くは無いが、役としても立ち位置としても主役を食う位置だった。
忘れられない役の一つ。
さて、ヲタとしての「広川太一郎」はやはり『ルパンⅢ世』の試験作品「パイロットヴァージョン」だろう。
最後まで主人公『ルパンⅢ世』を決めあぐねた結果、2本の試作品が出来たのは有名。
その一人が「広川太一郎」である。
もう一人はその後『ルパンⅢ世』として国民に支持された「山田康夫」だったのは言うまでも無い。
一因としては、アニメ制作側からのオファーが「広川太一郎」に、原作者サイドの熱烈なオファーが「山田康夫」に行ったとされる噂があるが、その真偽は・・・今となっては調べようが無い。
原作者であるモンキーパンチ自身が頼み込んだ程、イメージが合ったのだろう。
しかし、実力は拮抗していたし、同じ洋画吹き替え組である以上はそれなりのギャラが付きまとう。様々な役をこなしてきた「広川太一郎」の演技も素晴らしいが、後々に「クリント・イーストウッド」の吹き替えを担当するに至った「山田康夫」の力も推して知るべしだろう。
同時に『銭型警部』も「大塚明夫」(初代ネズミ男、海原雄山)から「納屋吾朗」(沖田艦長)に変わっている。これもかなり悩んだと思われる。
この結果をどう捉えるかは個人の域を出ないが、一話まるまる「広川・ルパン」で作って欲しかったなぁ・・・。
ちなみに『ルパンⅢ世』の声は3人変わっており、現在は4代目「栗田貫一」氏であるのは周知の事実である。
では3人目は・・・?
OVAでスペシャル版として制作された『ルパンⅢ世 風魔一族の陰謀』で(カイ・シデン)「古川登志男」が3代目ルパンを演じておられるが、これもこの一作品のみとなっている。ちなみに『次元大介』に(ギレン・ザビ)「銀河万丈」が、『石川五右ェ衛門』に故人(マ・クベ)「塩沢兼人」、峰不二子に(キシリア・ザビ)『小山真美』となっている。追加、『銭型公一(警部)』に(メガトロン様もしくは星一徹)「加藤清三」が当たって居られるので、好きな人は是非チェックを。
歴代の『山田康夫』『小林清志』『井上真樹夫』『増山映子←(字を忘れた)』の後釜だと言われ、当時はファンから酷評された。今を思えば、かなり豪華だったんだが・・・。
逸れた・・・スマソ。
さて、古い話ばかりではなく、もっとお馴染みの部分を。
やはり名作と名高いスタジオジブリのテレビ作品から。『名探偵ホームズ』である。
キャラクターデザインを人ではなく犬をモチーフにした上に明るくテンポ良く、その上感動できる作風に仕上げたスタッフも凄いが、やはり存在感と演技で皆を唸らせた「広川太一郎」有ってこそだった。
何気ない会話やアドリブではないか?と思わせる軽妙にして粋な話し方は「広川太一郎」の醍醐味であった。
この作品で親子ではまった世代もあるのでは?
NHKで再放送とかすれば良いのに・・・。
世代、年代を問わず人気のある作品であり、愛されるキャラクターに命を吹き込んだ役でもあった。
未だにこの作品は大好きだ。
端々をつつけば色々と出てくる。
『銀河英雄物語』では主人公の祖父役を演じていたが、「キャプテン・ロジャー」と言う宇宙英雄とは名ばかりのダンボールに足みたいな物が生えたメカを嬉々として演じていたなぁ。
原作は同名の『宇宙英雄物語』であり、作者の「伊藤岳彦」は後々『アウトロースター 星方武侠』や『覇王大系リューナイト』そして・・・『ラムネ&40』のキャラデザを起こす人物である。
この作品はパロディ要素が強く、配役も70年代の「海外SFドラマシリーズ」からの流れで「広川太一郎」を起用するとなるに至る。この時点で往年のファン(年季の入ったヲタク)から熱烈に支持された。
「広川節」と名を変える独特のテンポとアドリブ駄じゃれでファンを魅了した事は忘れえる物では無い。
「〇〇しちゃったりなんかしてぇ~?」
「そーぉ言う事」
「ワトソン、これは事件の匂いがします」
名セリフとかではなく聞いたら忘れられないセリフ、真似できない領域は個人の持つ才能だと思う。
多くのファンを生み、それこそ忘れられない存在であった氏を心から追悼したい。
どうぞ安らかに。それと、ありがとう。
俳優・声優『広川太一郎』 享年68歳。
先に行ってる『富山敬』氏と供にヤマトの兄弟役でも再演しているだろうか。
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